香港証券取引所が21日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで89億2200万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は47億7600万元、深セン市場は41億4600万元だった。

ハンセン指数
　引値：16211.12ポイント
　前日比：-69.10ポイント
　騰落率：-0.42％

中国企業指数
　引値：5517.44ポイント
　前日比：5.14ポイント
　騰落率：0.09％

レッドチップ指数
　引値：3307.12ポイント
　前日比：30.38ポイント
　騰落率：0.93％

　21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.13％高の3038.93ポイントだった。深セン成分指数は0.42％安の10918.97ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7123億2400万元だった。

　上海総合指数は方向感に乏しい展開。おおむねプラス圏でもみ合ったが、マイナス圏に沈む場面もあった。中国政府が経済の下押し圧力に対抗するため、入境者に義務付けている隔離措置を短縮することを検討しているとの報道や、不動産業向け融資規制を緩和するとの観測が相場を支えたもよう。半面、7−9月期国内総生産（GDP）など主要経済指標の発表が延期されているなか、景気後退への懸念が根強く、買いの勢いは限られた。

　セクター別では、風力発電設備、造船、教育、機械、電力が高い。半面、自動車、バッテリー素材、酒造、観光・ホテルが売られた。

　A株市場では、ソフトウエア開発の広聯達科技（002410）が7％超の大幅高。インフラ建設の中国交通建設（601800）、中国鉄建（601186）、中国中鉄（601390）、航空大手の中国国際航空（601111）、製薬会社の上海復星医薬（600196）、華潤三九医薬（000999）も大きく買われた。半面、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉（600884）、半導体関連の三安光電（600703）、ゲーム関連の完美世界（002624）、音響機器・電子部品メーカーの歌爾（002241）などが下げた。

　上海B株指数は0.48％安の293.24ポイント、深センB株指数は0.16％高の1135.64ポイントだった。