19日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国共産党大会が開催中とあって政策期待は根強いものの、米国の金融引き締めや中国の「ゼロコロナ」政策で世界景気が冷え込むとの警戒感が相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.09％安の3078.15ポイントで推移している。セクター別では、ガスや石油、貴金属がほぼ全面安となっているほか、採掘や医療器械なども安い。半面、バッテリーやバッテリー素材、港湾・海運などが買われている。

　19日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日は3営業日続伸して終値ベースで10日以来ほぼ1週間ぶりの高値を付けただけに、利益確定売り先行。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ抑制のために積極的な金融引き締めを続けるとの見方が根強い。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.33％安の16859.03ポイントで推移している。個別では、前日買われた大型ネット株のアリババ集団（09988）とテンセント（00700）、英金融大手のHSBC（00005）がそろって下落。医薬関連の翰森製薬（03692）、薬明生物技術（02269）が売られている。半面、不動産株の碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）、龍湖集団（00960）が高い。

上海総合指数
　始値：3073.26ポイント
　前日比：-7.70ポイント
　騰落率：-0.25％

上海B株指数
　始値：295.24ポイント
　前日比：0.00ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：11154.13ポイント
　前日比：-33.57ポイント
　騰落率：-0.3％

深センB株指数
　始値：1135.33ポイント
　前日比：-0.42ポイント
　騰落率：-0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3827.47ポイント
　前日比：-10.80ポイント
　騰落率：-0.28％