18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.82%高の16914.58ポイントだった。中国企業指数は2.18%高の5756.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で997億5000万HKドル。
ハンセン指数は米株式相場が17日に大幅反発した流れを引き継ぎ、始値の上昇率が1%を上回った。中国国家統計局がきょう予定していた7−9月期の国内総生産(GDP)の発表を延期したことで、中国景気不安から前場に小安くなる場面があったものの、すぐに切り返した。大引けにかけて一段高となり、結局は終値ベースで10日以来ほぼ1週間ぶりの高値を付けた。英国のハント財務相が17日、トラス政権が計画していた大型減税案のほぼ全てを撤回すると表明したことで同国財政に対する懸念が後退。英紙『フィナンシャル・タイムズ』電子版が日本時間きょう午後、英イングランド銀行(中央銀行)が量的引き締めの開始時期をさらに延期する方針だと報じ、投資家心理を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)、美団(
03690)、英金融大手のHSBC(
00005)が買われて相場の上昇を主導。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)が9%超上げたほか、前日安かった信義光能(
00968)とBYD(
01211)が大幅に反発した。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、自動車販売の中升集団(
00881)、製薬会社の翰森製薬(
03692)は大幅に続伸した。半面、不動産開発の碧桂園(
02007)と不動産管理の碧桂園服務(
06098)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が大幅に続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.25%高の3336.25ポイントと大幅に反発。スマートフォン部品・組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)と企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)が10%超上昇した。構成30銘柄のうち29銘柄が上昇し、電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)が横ばいだった。