18日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して寄り付いた後、プラス圏でもみ合う展開。中国共産党大会が開催されるなか、政策期待が相場を支えているほか、為替市場で人民元安・米ドル高が一服し、中国からの資金流出懸念がやや和らいだもよう。一方、きょうは中国国家統計局が7−9月の国内総生産（GDP）などを発表する予定だったが、延期になった。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.01％高の3085.34ポイントで推移している。セクター別では、観光・ホテル、航空・空港運営、自動車が高い。半面、教育、半導体、ソフトウエア開発、航空・宇宙が反落している。

　18日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY市場で主力ハイテク株が買い戻された流れを引き継いだ。英国のハント財務相が17日、トラス政権が計画していた大型減税案のほぼ全てを撤回すると表明したことで米ドル高が一服。香港などの新興国市場から資金が流出するとの懸念が和らいだ。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.92％高の16765.66ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2022年1−9月期業績見通しを発表したBYD（01211）が大幅高。大型ネット株の美団（03690）、アリババ集団（09988）、JDドットコム（09618）、テンセント（00700）がそろって大きく買われている。半面、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が続落している。スポーツ用品の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）も安い。

上海総合指数
　始値：3094.93ポイント
　前日比：9.99ポイント
　騰落率：0.32％

上海B株指数
　始値：294.79ポイント
　前日比：0.35ポイント
　騰落率：0.12％

深セン成分指数
　始値：11223.15ポイント
　前日比：60.89ポイント
　騰落率：0.55％

深センB株指数
　始値：1135.15ポイント
　前日比：2.73ポイント
　騰落率：0.24％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3865.83ポイント
　前日比：19.42ポイント
　騰落率：0.5％