週明け17日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。中国共産党大会が16日に開幕したが、市場では中国景気の重荷となっている「ゼロコロナ」政策と投機的な不動産投資の規制は続くとの見方が広がった。中国の2022年7−9月期国内総生産（GDP）や9月主要経済指標の発表をあすに控え、積極的な買いを見送るムードも強い。

　指数は日本時間午前10時51分現在、前営業日比0.47％安の3057.61ポイントで推移している。セクター別では、貴金属やコングロマリット、エネルギー資源、太陽光発電設備が下落する半面、医療機器やソフトウエアが上昇している。

　週明け17日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前週末のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が3.08％安と大幅反落し、年初来安値を更新した流れを引き継ぎ、香港市場でもIT株などが売られて指数を押し下げている。また、「ゼロコロナ」政策の下で中国景気が減速するとの警戒感も相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前営業日比0.22％安の16551.62ポイントで推移している。個別では、百度（09888）やJDドットコム（09618）、美団（03690）、テンセント（00700）、アリババ集団（09988）が大きく売られているほか、李寧（02331）や信義光能（00968）の下落も目立つ。半面、中国蒙牛乳業（02319）やレノボグループ（00992）、中国工商銀行（01398）が高い。

上海総合指数
　始値：3060.52ポイント
　前日比：-11.47ポイント
　騰落率：-0.37％

上海B株指数
　始値：294.29ポイント
　前日比：-0.74ポイント
　騰落率：-0.25％

深セン成分指数
　始値：11059.23ポイント
　前日比：-62.49ポイント
　騰落率：-0.56％

深センB株指数
　始値：1138.82ポイント
　前日比：-1.20ポイント
　騰落率：-0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3822.24ポイント
　前日比：-20.23ポイント
　騰落率：-0.53％