11日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比2.23%安の16832.36ポイントだった。中国企業指数は2.57%安の5729.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で912億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小安く寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。心理的節目の17000ポイントを割り込み、終値ベースで2011年10月4日以来ほぼ11年ぶりの安値を付けた。10日のNY市場でダウ平均など主要3指数がそろって4営業日続落した流れを引き継いだ。米連邦準備理事会(FRB)など欧米の中央銀行がインフレ鎮圧のため利上げを加速するとの見方が根強い。中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、中国共産党大会が16日に開幕するとあって、防疫措置の強化に伴う景気減速が警戒された。9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を13日に控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。
ハンセン指数ではネット株の美団(
03690)、百度(
09888)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が続落して相場の重荷だった。不動産開発の龍湖集団(
00960)と碧桂園(
02007)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も急落した。一方、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が大幅に反発した。香港地場の恒基兆業地産(
00012)、中電控股(
00002)、長江実業集団(
01113)は堅調だった。
ハンセンテック指数は3.55%安の3278.24ポイントと4営業日続落。構成30銘柄が全て下落した。画像認識システムのセンスタイム(
00020)と動画プラットフォームのビリビリ(
09626)の下げがきつい。