休場明け10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小動きで始まった。休場前9月30日の終値は約4カ月半ぶりの安値だっただけに自律反発狙いの買いが入ったが、上値は重い。中国本土の新型コロナウイルス新規感染者数が1日からの国慶節連休中に増えており、防疫措置の強化に伴って景気が冷え込むとの懸念が広がった。

　指数は日本時間午前10時53分現在、前営業日比0.06％高の3026.31ポイントで推移している。セクター別では、観光が全面安のほか、半導体、酒造、自動車が下落。半面、エネルギー資源、農林漁業、造船が上昇している。

上海総合指数
　始値：3026.94ポイント
　前日比：2.55ポイント
　騰落率：0.08％

上海B株指数
　始値：285.46ポイント
　前日比：1.83ポイント
　騰落率：0.65％

深セン成分指数
　始値：10788.69ポイント
　前日比：10.08ポイント
　騰落率：0.09％

深センB株指数
　始値：1136.15ポイント
　前日比：-0.23ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3806.56ポイント
　前日比：1.67ポイント
　騰落率：0.04％

　週明け10日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前週末のNY市場で主要3指数がそろって大幅に3日続落した流れを引き継いだ。注目された米9月雇用統計で失業率が予想以上に低下したことで、米連邦準備理事会（FRB）による積極的な利上げ継続見通しが強まった。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前営業日比2.17％安の17355.49ポイントで推移している。個別では、美団（03690）やアリババ集団（09988）が売られて相場の下げを主導。舜宇光学科技（02382）や創科実業（00669）の下落も目立つ。半面、子会社の無錫薬明生物技術を米商務省が輸出に注意を要する「未検証者リスト（UVL）」から除外したと発表した薬明生物技術（02269）が大幅高。