30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.33%高の17222.83ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の5914.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で849億HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動き。強弱材料が入り混じるなか、方向感に乏しい相場となった。29日のNY市場で長期金利が再び上昇し、主要3株価指数がそろって下落したことが嫌気されたものの、金融株を中心に買い戻しが入って相場を押し上げた。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会が前日、一定の条件を満たす都市に住宅ローン金利の下限規制の段階的な緩和を認めると通知し、材料視されたもよう。セクター別では素材と金融が買われ、一般消費財と情報技術が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)が大幅上昇し、相場を支えた。前日安かった不動産開発の碧桂園(
02007)とアルミ大手の中国宏橋(
01378)、石油大手のシノペック(
00386)は大幅高。製薬株の石薬集団(
01093)は続伸した。一方、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が売られて相場の重荷だった。スポーツ用品大手の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も安い。
ハンセンテック指数は0.93%安の3450.12ポイントと3日続落。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、理想汽車(
02015)、小鵬汽車(
09868)の下げがきつい。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)は大幅に続落した。半面、前日急落したレノボグループ(
00992)と明源雲集団(
00909)が買い直された。