28日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて堅調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比4.01％高の80.99米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も1.79％高の121.40米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の28日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：80.99米ドル（+4.01％）
　■百度（BIDU）：121.40米ドル（+1.79％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：28.30米ドル（+2.31％）
　■JDドットコム（JD）：52.93米ドル（+0.51％）
　■ウェイボー（WB）：17.55米ドル（+8.20％）
　■ネットイース（NTES）：78.05米ドル（+0.10％）
　■モモ（MOMO）：4.88米ドル（+4.05％）
　■レンレン（RENN）：29.96米ドル（-0.96％）
　■捜狐（SOHU）：16.87米ドル（-0.82％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.46米ドル（+2.93％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：4.15米ドル（+5.06％）

　28日のNY株式相場は反発。英中銀（BOE）が金融市場安定のために英国債を購入すると発表したことが好感された。BOEの発表を受けて過去最安値に下落した英ポンドは対ドルで1.4％高と反発し、時間外で一時2008年以来となる4.01％台まで上昇した米10年債利回りも3.73％台に急低下した。主要中銀の積極的な金融引き締めによる景気後退（リセッション）懸念が和らいだことや、金利低下が好感され米国株はほぼ全面高。

　ダウ平均は終盤に676米ドル高まで上昇し、548.75米ドル高（+1.88％）の29683.74米ドルで終了。前日に年初来安値を更新したS&P500も1.97％高の3719.04ポイントで終了し、ともに7日ぶりに反発した。前日に6日ぶりに反発したナスダック総合も2.05％高と続伸した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は30.18ポイントと前日比2.42ポイント低下した。

　S&P500の11セクターは、エネルギーの4.40％高を筆頭に全セクターが上昇。コミュニケーション、一般消費財、素材、資本財、ヘルスケアも2-3％上昇した。一方、新型iPhone（アイフォーン）の増産を中止するもようだと報じられたアップルが1.27％安となり、ITは0.92％高と騰落率最下位となった。

　ダウ平均採用銘柄は、アップルが唯一下落した一方、ハリケーン接近による需要拡大が期待されたホーム・デポが5.02％高となったほか、ボーイングとウォルト・ディズニーもそれぞれ4.65％高、3.70％高と大幅高となった。このほか、バイオジェンは、アルツハイマー治療薬の治験結果が好感され39.85％高と急騰し、S&P500の上昇率トップとなった。

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