20日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比1.16%高の18781.42ポイントだった。中国企業指数は1.06%高の6405.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で730億1000万HKドル。
ハンセン指数は終始、上昇率1%前後で堅調に推移した。前日終値は3月15日以来ほぼ半年ぶりの安値だっただけに、自律反発狙いの買いが優勢。19日のNY市場で主要3株価指数がそろって3日ぶりに反発し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国の景気刺激策への期待も相場を支えた。国家発展改革委員会の報道官がきょうの定例会見で、消費の急回復を促す政策を打ち出す検討作業を加速していると明らかにした。もっとも、20−21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいとの気分も強く、商いは低調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)が買われて相場の上昇を主導。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、ゲーム会社のネットイース(
09999)も大幅高だった。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が大幅安。不動産開発の碧桂園(
02007)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.99%高の3853.98ポイントと3営業日ぶりに反発。電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)がそろって急上昇した。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)は大幅に反発。一方、不動産業向けソフトウエア開発の明源雲集団(
00909)が続落した。