9日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。前日の米株高が好感されているほか、中国政府による景気対策への期待は根強く、買いが広がっているもよう。寄り付きと同時に発表された8月の消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）はいずれも市場予想を下回る伸びとなった。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.14％高の3240.05ポイントで推移している。セクター別では、医療サービスや化学肥料、バッテリー素材が買われる半面、観光・ホテル、太陽光発電設備などが売られている。

　9日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、小幅に反発して始まった。ハンセン指数は前日までの6営業日で1100ポイント近く下げて3月中旬以来の安値圏にあるだけに、買い戻しが先行している。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.26％高の18904.04ポイントで推移。個別では、不動産株の碧桂園服務（06098）と碧桂園（02007）、大型ネット株の美団（03690）と百度（09888）などが買われている。半面、豚肉大手の万洲国際（00288）、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）がさえない。

上海総合指数
　始値：3241.18ポイント
　前日比：5.59ポイント
　騰落率：0.17％

上海B株指数
　始値：311.55ポイント
　前日比：0.07ポイント
　騰落率：0.02％

深セン成分指数
　始値：11780.82ポイント
　前日比：33.90ポイント
　騰落率：0.29％

深センB株指数
　始値：1208.82ポイント
　前日比：-0.38ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4050.59ポイント
　前日比：12.91ポイント
　騰落率：0.32％