8日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続落。終値は前日比1.00%安の18854.62ポイントだった。中国企業指数は1.18%安の6436.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で800億100万HKドルと前日に続き低水準だった。
ハンセン指数はほぼ横ばいで寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じた。心理的節目の19000ポイントを割り込むと、大引けにかけて下値を切り下げる展開。終値ベースで今年3月15日以来の安値を4日連続で更新した。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げで世界景気が冷え込むことへの懸念が根強いほか、米国で中国企業への投資を規制する動きへの警戒感が引き続き重荷となった。時価総額の大きいテンセント(
00700)を巡り、香港証券取引所の中央清算決済システム(CCASS)に株式が大量に移管されたとの報道を受け、大株主による保有株の売却への観測が浮上したことも地合いを悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、今週初めに大きく買われた本土不動産関連の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)が反落したほか、原油相場の下落を受けてCNOOC(
00883)が売られた。5日からハンセン指数構成銘柄に採用された翰森製薬(
03692)、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)も下げが目立った。テンセントは3.15%安で終えた。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)、香港地場系銘柄の恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)が上昇した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.00%安の3974.05ポイントと続落。理想汽車(
02015)、瑞声科技(
02018)、小鵬汽車(
09868)が売られた半面、きょう決算発表を予定しているビリビリ(
09626)が逆行高を演じた。