8日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。前日までハンセン指数は5営業日続落し、終値ベースで今年3月15日以来の安値を3日連続で更新した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に反発狙いの買いが入りそうだ。米長期金利の低下を受けて、香港市場でも大型ネット株やグロース株など高PER株が買われる可能性がある。
もっとも、買い一巡後は上値が重いか。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げで世界景気が冷え込むことへの懸念が根強い。米国で中国企業への投資を規制する動きへの警戒感もくすぶる。中国の物価統計や金融統計の発表を今週中に控えているほか、週末から始まる中秋節連休を前に、買いの勢いは限られると予想する。
前日のNY市場でダウ平均は435米ドル高と反発。短期的な売られすぎ感から幅広い銘柄に買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は8営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では国際金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)が香港終値を下回った半面、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)が上回って引けた。