7日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前日比0.83%安の19044.30ポイントだった。中国企業指数は0.65%安の6513.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で861億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は低調な商いのなか、中盤までマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。終盤に下げ幅を縮小し、始値で割り込んでいた心理的節目の19000ポイントを回復したものの、終値ベースで今年3月15日以来の安値を3日連続で更新した。前日のNY市場で長期金利が上昇して株式相場が下落しており、香港市場でも運用リスクを回避する売りが膨らんだ。米国の底堅い景気を背景に、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが引き続き警戒された。日本時間正午ごろに発表された中国の8月の貿易統計で、輸出と輸入の伸び率がともに前月から減速したことも、地合いを悪化させた。
個別では今週からハンセン指数構成銘柄となった百度(
09888)や、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷となった。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、カジノ運営の銀河娯楽(
00027)の下げもきつい。一方、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、不動産開発の中国海外発展(
00688)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が続伸。医薬品株の石薬集団(
01093)は反発した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.30%安の4014.01ポイントと反落。不動産業用ソフトウエアの明源雲集団(
00909)が9%近い急落。証券会社による投資判断引き下げを材料に売られた。万国数拠(
09698)、ビリビリ(
09626)、快手科技(
01024)も大幅安だった。半面、BYDエレクトロニック(
00285)と瑞声科技(
02018)、海爾智家(
06690)が大幅続伸した。