6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸して始まった。心理的節目の3200ポイントに乗せて寄り付いた後、プラス圏でもみ合う展開。中国当局による景気対策に対する根強い期待が相場を支えているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.30％高の3209.57ポイントで推移している。セクター別では、自動車、航空・空港運営、貴金属が全面高。半面、風力・太陽光発電設備、ガス、医療機器が売られている。

　6日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日は3営業日続落して終値が3月15日以来およそ5カ月半ぶりの安値圏だっただけに、自律反発を見込む買いが相場を押し上げている。中国人民銀行（中央銀行）が5日、外貨の預金準備率を15日付で引き下げると発表し、きょうの中国本土相場が高く始まったことも、投資家心理を支えているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.35％高の19293.31ポイントで推移。個別では、中国本土不動産株の碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）、華潤置地（01109）、中国海外発展（00688）が買われて相場の上昇を主導。石油株のCNOOC（00883）や、5日からハンセン指数の構成銘柄となった翰森製薬（03692）と周大福珠宝（01929）も高い。一方、海運の東方海外（00316）、中国インターネットサービス大手のテンセント（00700）がさえない。

上海総合指数
　始値：3207.93ポイント
　前日比：8.02ポイント
　騰落率：0.25％

上海B株指数
　始値：309.35ポイント
　前日比：0.31ポイント
　騰落率：0.1％

深セン成分指数
　始値：11702.17ポイント
　前日比：23.48ポイント
　騰落率：0.2％

深センB株指数
　始値：1200.72ポイント
　前日比：-2.59ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4024.47ポイント
　前日比：9.04ポイント
　騰落率：0.23％