19日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.05%高の19773.03ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の6719.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で821億6000万HKドルにとどまった。
ハンセン指数は低調な商いの下で方向感を欠く展開。安く寄り付いた後、朝方に切り返して中盤は堅調に推移したが、終盤は前日終値を挟んで一進一退の値動きだった。前日終値が10日以来ほぼ1週間ぶりの安値圏だったとあって、割安感が目立つ銘柄を買う動きが相場を支えた。もっとも、米国の金融引き締めに対する懸念がくすぶり、上値を追う動きは限られた。中国本土市場の株安が投資家心理を冷やしたもよう。セクター別ではエネルギーと公共事業が上げた半面、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)が買われて相場を押し上げた。海運の東方海外(
00316)と自動車製造の吉利汽車(
00175)は大幅に反発。不動産株の碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、碧桂園服務(
06098)も高い。半面、前日大引け後に2022年6月中間決算を発表したネットイース(
09999)が6%超下落。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)は大幅に反落した。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.01%安の4192.31ポイントと小幅に続落。22年6月中間決算を前日大引け後に発表した金蝶国際ソフト(
00268)が安い。医薬ネット販売の京東健康(
06618)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)も売られた。一方、自社株買い計画を発表した閲文集団(
00772)が4日ぶりに急反発。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)も大幅高だった。