19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.45％高の19852.92ポイントだった。中国企業指数は0.78％高の6752.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で437億4000万HKドル。 　

　ハンセン指数は安く寄り付いたものの、朝方に切り返した。前日終値は10日以来ほぼ1週間ぶりの安値圏だった上、米株式相場が18日に反発したとあって、割安感が目立つ銘柄を買う動きが相場を押し上げた。もっとも、米国の金融引き締めに対する懸念がくすぶり、前引けにかけて上値が伸び悩んだ。複数の米連邦準備理事会（FRB）当局者がインフレ抑制に向け利上げを継続する必要があるとの見解を示したと伝わった。

　個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）とテンセント（00700）、美団（03690）が買われて相場の上昇を主導。海運の東方海外（00316）と自動車製造の吉利汽車（00175）、不動産開発の碧桂園（02007）は大幅に反発した。パソコン大手のレノボグループ（00992）も高い。半面、前日高かった医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が5％超下落。オンラインゲームのネットイース（09999）、電気自動車メーカーのBYD（01211）も大幅に下げている。

ハンセン指数
　引値：19852.92ポイント
　前日比：89.01ポイント
　騰落率：0.45％

中国企業指数
　引値：6752.65ポイント
　前日比：52.23ポイント
　騰落率：0.78％

レッドチップ指数
　引値：3656.19ポイント
　前日比：40.02ポイント
　騰落率：1.11％

　19日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。前場終値は前日比0.01％安の3277.13ポイントだった。深セン成分指数は0.39％安の12468.41ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6933億6400万元だった。

　上海総合指数は方向感に乏しい展開。小安く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ一進一退の値動きだったが、中盤以降はおおむねマイナス圏でもみ合った。相場全体を動かす新しい材料が見当たらないなか、国内の新型コロナウイルスの感染拡大や電力不足を受けて景気の落ち込みへの懸念が引き続き重荷となる半面、根強い政策期待への相場を下支えした。

　セクター別では、機械、自動車部品、非鉄金属、風力発電設備が安い。半面、ゲーム、教育、農業が買われた。

　上海B株指数は0.25％高の308.49ポイント、深センB株指数は1.04％安の1242.84ポイント。