19日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。複数の米連邦準備理事会（FRB）当局者がインフレ抑制に向け利上げを継続する必要があるとの見解を示したと伝わり、米国の金融引き締めに対する警戒感が再燃したもよう。もっとも、前日終値は1週間ぶりの安値圏だっただけに、割安感が目立つ銘柄が買う動きが相場を下支えしている。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.21％安の19721.57ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2022年6月中間決算を発表したネットイース（09999）が大幅安。食品飲料株の万洲国際（00288）と華潤ビール（00291）、不動産株の碧桂園服務（06098）、龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）も安い。半面、石油株のペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）、シノペック（00386）がそろって上昇。大型ネット株のアリババ集団（09988）とテンセント（00700）も買われている。

　18日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。目新しい材料に乏しいなか、国内の新型コロナウイルスの感染拡大や電力不足を受けて景気の落ち込みへの懸念が引き続き重荷となる半面、根強い政策期待が相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.02％高の3278.15ポイントで推移。セクター別では、ゲーム、半導体、医薬品小売り、教育が高い。半面、風力・太陽光発電設備、機械、非鉄金属が売られている。

上海総合指数
　始値：3275.62ポイント
　前日比：-1.92ポイント
　騰落率：-0.06％

上海B株指数
　始値：307.99ポイント
　前日比：0.26ポイント
　騰落率：0.08％

深セン成分指数
　始値：12504.48ポイント
　前日比：-12.84ポイント
　騰落率：-0.1％

深センB株指数
　始値：1255.98ポイント
　前日比：0.12ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4174.55ポイント
　前日比：-5.55ポイント
　騰落率：-0.13％