17日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比3.11％安の89.77米ドルと4営業日続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も2.57％安の132.64米ドルと3日続落した。主な中国関連ネット・IT株の17日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：89.77米ドル（-3.11％）
　■百度（BIDU）：132.64米ドル（-2.57％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：26.19米ドル（-1.39％）
　■JDドットコム（JD）：56.15米ドル（-1.99％）
　■ウェイボー（WB）：18.41米ドル（-4.41％）
　■ネットイース（NTES）：91.58米ドル（-1.72％）
　■モモ（MOMO）：4.46米ドル（-5.91％）
　■レンレン（RENN）：28.88米ドル（-0.10％）
　■捜狐（SOHU）：17.55米ドル（-1.57％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：0.74米ドル（-1.69％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：4.61米ドル（-3.76％）

▼BRICS

上海総合指数
　高値：3296.00
　安値：3263.35
　終値：3292.53
　騰落率：0.45％

香港ハンセン指数
　高値：20069.85
　安値：19800.58
　終値：19922.45
　騰落率：0.46％

インドSENSEX指数
　高値：60323.25
　安値：59857.80
　終値：60260.13
　騰落率：0.70％

ブラジル・ボベスパ指数
　高値：114146.23
　安値：112482.58
　終値：112482.58
　騰落率：-0.91％

ロシアRTS指数
　※休場
　
▼その他アジア

日経平均株価
　高値：29222.77
　安値：28944.71
　終値：29222.77
　騰落率：1.23％

シンガポールST指数
　高値：3272.06
　安値：3253.46
　終値：3262.76
　騰落率：0.28％

クアラルンプール総合指数
　高値：1527.84
　安値：1516.57
　終値：1518.16
　騰落率：-0.04％

バンコクSET指数
　高値：1642.17
　安値：1632.26
　終値：1639.72
　騰落率：0.60％

韓国総合株価指数
　高値：2543.15
　安値：2512.01
　終値：2516.47
　騰落率：-0.67％

台湾加権指数
　高値：15475.89
　安値：15390.84
　終値：15465.45
　騰落率：0.29％

ジャカルタ総合株価指数
　※休日のため休場
　
ベトナムVN指数
　高値：1280.61
　安値：1271.97
　終値：1275.28
　騰落率：0.05％

　17日のNY株式相場は軟調。小売り大手のターゲットの利益が予想を大きく下回ったことや、ホームセンターのロウズの既存店売上高が予想を下回ったことで消費関連株を中心に売りが優勢となった。注目された米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨はややハト派的とも受け止められたが、世界的景気減速懸念の高まりや、6月下旬からの反発で高値警戒感が強まったことが上値圧迫要因となった。

　ダウ平均は下落してスタートするとFOMC議事要旨公表後に9米ドル高まで上昇したものの、171.69米ドル安（-0.50％）と6営業日ぶりに反落して終了。前日に200日移動平均線に上値を抑えられたS&P500は終日マイナス圏で推移し、0.72％安と4営業日ぶりに反落した。ハイテク株主体のナスダック総合は長期金利が上昇したことも重しとなり1.25％安と2日続落した。

　前日は好決算を発表したウォルマート、ホーム・デポが上昇し相場をけん引したが、この日はターゲットの決算が予想を大きく下回り2.7％下落したほか、ロウズは利益が予想を上回ったものの、既存店売上高が予想を下回ったことで一時2％近く下落した。米7月小売売上高は前月比変わらずとなり、前月分の+0.8％や予想の+0.1％を下回った。FOMC議事要旨では、将来の利上げペースの減速の可能性が示唆されたものの、一部メンバーは積極的な利上げ継続を主張した。

　S&P500の11セクターは、原油高を好感したエネルギーが0.81％高と唯一上昇した一方、コミュニケーション、素材、一般消費財が1％超下落し、資本財、ITも0.7％以上下落した。ダウ平均採用銘柄はIBM、アップル、シェブロンが0.8％超上昇した一方、ボーイング、ウォルグリーンが2％超下落し、3M、ディズニー、ビザなども1％超下落した。

　引け後に決算を発表したシスコ・システムズは時間外で4％超上昇。予想を上回る決算や楽観的な見通しが好感された。