週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.67%安の20040.86ポイントだった。中国企業指数は0.63%安の6814.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で737億9000万HKドルと低水準にとどまった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、総じてマイナス圏でもみ合った。序盤は一時プラス圏に浮上したものの、勢いは続かなかった。ペトロチャイナ(
00857)や中国人寿保険(
02628)など国有企業5社が、米国預託証券(ADS)の上場廃止計画を発表したことを受け、米上場の中国系銘柄全般で上場廃止リスクが意識されたもよう。午前中に発表された中国の小売売上高や鉱工業生産など7月の主要経済指標が軒並み市場予想を下回ったことも重荷となった。もっとも、前場には心理的節目の20000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準で買い戻しが入った。
ハンセン指数構成銘柄では、海運株の東方海外(
00316)が約15%安と急落。半導体受託製造大手のSMIC(
00981)は大幅に続落。不動産関連の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)、ADRの上場廃止を表明したペトロチャイナ、シノペック(
00386)、中国人寿保険も大きく下げた。半面、22年6月中間決算の赤字転落見通しを発表した火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)が大幅逆行高。香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、スポーツ用品大手の李寧(
02331)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)や、生活関連サイト運営大手の美団(
03690)がしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.96%安の4308.31ポイントと3営業ぶりに反落。SMICと同業の華虹半導体(
01347)、新興自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)、不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)が下落率上位。半面、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、平安健康医療科技(
01833)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が上昇した。