5日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国政府の産業政策の恩恵や、新型コロナウイルスの感染が収束した後の消費拡大を見込む買いが相場の支え。2022年6月中間決算で好業績が期待できる銘柄が物色されている。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.29％高の3198.27ポイントで推移している。セクター別では半導体や貴金属、電池、非鉄金属が買われる半面、造船、観光、石炭、ガスなどが売られている。

　5日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。ペロシ米下院議長の台湾訪問で高まっていた米国と中国の関係緊迫化への警戒感がひとまず後退し、買い戻しの動きが引き続き相場を支えている。もっとも、7月の米雇用統計の発表を今夜に控え、様子見気分も漂う。指数は寄り付き後に上げ幅をやや縮小してもみ合っている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.25％高の20223.66ポイントで推移。個別では、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、医薬品メーカーの中国生物製薬（01177）が高い。不動産管理サービスの碧桂園服務（06098）、スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）も買われている。半面、前日大引け後に2022年4−6月決算を発表したネット通販のアリババ集団（09988）が下げているほか、原油相場の下落を受けて石油メジャーのCNOOC（00883）が安い。

上海総合指数
　始値：3195.23ポイント
　前日比：6.19ポイント
　騰落率：0.19％

上海B株指数
　始値：299.49ポイント
　前日比：-1.24ポイント
　騰落率：-0.41％

深セン成分指数
　始値：12088.65ポイント
　前日比：23.43ポイント
　騰落率：0.19％

深センB株指数
　始値：1245.50ポイント
　前日比：0.96ポイント
　騰落率：0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4109.63ポイント
　前日比：8.09ポイント
　騰落率：0.2％