27日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が米連邦公開市場委員会（FOMC）後に開く記者会見を日本時間28日未明に控え、様子見ムードが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.20％安の3270.99ポイントで推移している。セクター別では、前日買われた観光・ホテルが利益確定の売りに押されているほか、バッテリー素材や風力発電設備も売られている。半面、ガス、包装材、造船などが買われている。

　27日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。26日のNY市場で主要3株価指数が下落した流れを引き継いで売りが先行。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が米連邦公開市場委員会（FOMC）後に開く記者会見を日本時間28日未明に控え、今後の利上げペースに関する発言を見極めたいとのムードが強い。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.81％安の20736.66ポイントで推移している。個別では、朝方に第三者割当増資の計画を発表した不動産開発大手の碧桂園（02007）が急落。不動産管理の碧桂園服務（06098）も大幅に下げている。中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）は反落している。一方、石油大手のペトロチャイナ（00857）、海運の東方海外（00316）がしっかり。

上海総合指数
　始値：3271.78ポイント
　前日比：-5.66ポイント
　騰落率：-0.17％

上海B株指数
　始値：302.92ポイント
　前日比：-0.16ポイント
　騰落率：-0.05％

深セン成分指数
　始値：12383.05ポイント
　前日比：-25.51ポイント
　騰落率：-0.21％

深センB株指数
　始値：1241.07ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4236.15ポイント
　前日比：-9.83ポイント
　騰落率：-0.23％