週明け17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.59%安の24240.11ポイントだった。中国企業指数は0.99%安の8470.22ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で596億6000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、下落に転じるとマイナス圏で軟調に推移して前場の取引を終えた。中国国家統計局が発表した2021年10−12月期国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.0%となり、市場予想の3.6%を上回ったことが好感されたが、12月の小売売上高は前年同期比1.7%増と市場予想の3.7%増を大幅に下回ったことや、中国人民銀行(中央銀行)が約2年ぶりに中期貸出制度(MLF)金利を引き下げたことなどが景気悪化懸念を強めたもよう。2月初旬に冬季五輪を控える中、週末に北京で新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が確認されたことも投資家心理を冷やした。
個別では、不動産株の碧桂園(
02007)や碧桂園服務(
06098)が7%超安。民間ガス会社の新奥能源(
02688)や医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)なども下げがきつい。半面、マカオ政府が改正カジノ法案を明らかにしたことを受けてマカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)が大幅高。本土不動産株の華潤置地(
01109)や電気自動車(EV)メーカーのBYD(
01211)などもしっかり。