週明け29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.04%安の3562.70ポイントだった。深セン成分指数は0.22%高の14810.20ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1775億6800万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。10月の工業企業利益が24.6%増と好調だったことを受けて前週末終値付近まで戻す場面も見られたものの、勢いは続かず、19日以来、1週半ぶり安値で取引を終えた。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、世界経済の先行きに不透明感が強まり、相場の重しとなった。また、中国当局によるネット企業への規制強化や米中関係の悪化なども警戒された。セクター別では、航空・空港運営、ホテル・観光が全面安となったほか、貴金属、石油、採掘も売られた。半面、電池、電機、医療器械などが買われた。
A株市場では、新型コロナウイルス変異株を嫌気し、上海国際機場(
600009)や中国旅遊集団中免(
601888)、中青旅控股(
600138)、中国国際航空(
601111)などがそろって売られた。万科企業(
000002)や順豊控股(
002352)の下落も目立った。半面、寧波杉杉(
600884)や上海復星医薬(
600196)、中国国際コンテナ(
000039)などが買われた。
上海B株指数は0.18%安の280.50ポイント、深センB株指数は0.53%安の1168.39ポイント。