週明け29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比0.52%安の23956.43ポイントだった。中国企業指数は0.30%安の8550.13ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で827億7000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。前週末の米株安の流れを引き継ぎ、南アフリカなどで見つかった新型コロナウイルスの「オミクロン株」を警戒する売りに押された。景気回復鈍化が懸念される半面で米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が後退し、高PERのグロース株が買われて朝方に指数が小幅高になる場面があったものの、ほどなく再びマイナス圏に沈んだ。前週末に発表した2021年7−9月期決算が市場予想から下振れた美団(
03690)が急落し、相場の重荷となった。
個別では、美団(
03690)が1銘柄でハンセン指数を170ポイント押し下げた。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大幅安。大物仲介業者の太陽城集団(
01383)会長が逮捕され、業界の統制強化を嫌気する売りが膨らんだ。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、商業不動産大手の九龍倉置業地産(
01997)は続落した。一方、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、アリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)、テンセント(
00700)がそろって反発。医薬品関連の阿里健康(
00241)、薬明生物技術(
02269)も買われた。