26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.56%安の3564.09ポイントだった。深セン成分指数は0.34%安の14777.17ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1017億900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏で軟調に推移した。前日の米国市場が感謝祭で休場するなど積極的な買いにつながる材料を欠く中、中国当局が中国配車アプリ大手の滴滴出行(DIDI)に対し、米国市場での上場廃止を要請したと外電が報じるなど、米中関係の悪化や中国当局の監督強化などへの懸念が引き続き相場の重しとなった。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が発見され、海外の株式相場が下落したことなども投資家心理を冷やしたもよう。
セクター別では、半導体が大幅安。石炭や通信のほか、観光・ホテル、教育、保険なども大きく売られた。半面、バッテリー素材や電池が高い。風力発電設備や化学肥料などもしっかり。
A株市場では、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)やIT機器メーカーの曙光信息産業(
603019)が4%超安と下げがきつい。電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)や空港運営会社の上海国際機場(
600009)、接続ケーブル製造大手の立訊精密工業(
002475)なども大きく下げた。半面、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)が5%超高。リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)や国軒高科(
002074)なども逆行高を演じた。
上海B株指数は0.44%安の281.01ポイント、深センB株指数は0.37%安の1174.61ポイント。