19日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.49%高の25787.21ポイントだった。中国企業指数は1.84%高の9136.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1205億7000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で堅調に推移した。小高く寄り付いた後、本土相場の上昇を背景に25800ポイント付近まで上げ幅を拡大。その後は同水準付近で安定的な値動きだった。結局、終値ベースで9月14日以来、ほぼ1カ月ぶり高値を3営業日連続で更新した。前日に中国の国家統計局が発表した7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の予想下振れを受け、中国政府が景気刺激策を打ち出すとの期待から前日に続いて買われた。また、四半期決算や業績発表を手掛かりとする個別銘柄の買いも見られた。香港と中国本土の間で金融商品を相互取引する「理財通(ウェルス・マネジメント・コネクト)」の開通を受け、金融株の一部に事業拡大を期待する買いも入ったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、ニット衣料中国最大手の申洲国際集団(
02313)やスマホ中国大手の小米集団(
01810)、医薬品関連株の阿里健康(
00241)、石薬集団(
01093)がそろって5%超高。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)や光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も大きく買われた。金融株のAIAグループ(
01299)や香港証券取引所(
00388)、中国平安保険(
02318)、招商銀行(
03968)などもしっかり。半面、中国不動産株の龍湖集団(
00960)が安い。不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)やマカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)もさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.07%高の6518.59ポイントと大幅に3営業日続伸した。短編動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が12%超高、快手科技(
01024)が9%超高と好調。スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)も10%超上昇した。一方、下落したのは2銘柄のみで、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が4%超安、同程芸龍(
00780)が2%超下げた。