19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比1.18%高の25708.52ポイントだった。中国企業指数は1.41%高の9097.88ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で664億5000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で堅調に推移した。小高く寄り付いた後、本土相場の上昇を背景に25800ポイント付近まで上げ幅を拡大。その後は同水準でもみ合って前場の取引を終えた。前日に中国の国家統計局が発表した7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の予想下振れを受け、中国政府が景気刺激策を打ち出すとの期待から前日に続いて買われた。また、四半期決算や業績発表を手掛かりとする個別銘柄の買いも見られた。香港と中国本土の間で金融商品を相互取引する「理財通(ウェルス・マネジメント・コネクト)」の開通を受け、金融株の一部に事業拡大を期待する買いも入ったもよう。
個別では、ニット衣料中国最大手の申洲国際集団(
02313)が5%近く上昇。スマホ中国大手の小米集団(
01810)やガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)も4%超上げた。金融株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)などもしっかり。半面、中国本土不動産株の龍湖集団(
00960)が安い。マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)やスポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)もさえない。