週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前営業日比3.30%安の24099.14ポイントだった。中国企業指数は3.38%安の8638.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1417億8000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を拡大し、中盤以降は心理的節目の24000ポイント付近でもみ合い。終値は同水準を守ったものの、2020年10月6日以来ほぼ11カ月半ぶりの低水準だった。中国当局が香港地場の不動産開発大手に住宅不足の解消に協力するよう指示したと伝わり、企業統制の強化を嫌気した売りが幅広いセクターに広がった。中国恒大集団(
03333)の債務問題の波及も引き続き警戒された。21−22日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、結果を見極めたい投資家は買いを手控えたもよう。前週末の米株式相場が下げた上、アジア時間のきょうのダウ平均先物が下落したことも地合いを悪化させた。中国本土市場は中秋節の連休のためきょうとあすは休場する。
ハンセン指数を構成する60銘柄のうち57銘柄が下げた。香港系不動産株の恒基兆業地産(
00012)、新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)がそろって急落した。金融株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)、招商銀行(
03968)、スポーツ用品の李寧(
02331)の下げもきつい。一方、火鍋チェーン大手の海底撈国際(
06862)は続伸。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も買われた。
中国恒大集団(
03333)は10.24%安と大幅に6営業日続落した。同社への与信が大きいとされる中国農業銀行(
01288)、中国民生銀行(
01988)、中信銀行(
00998)も大きく売られた。