週明け20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前営業日比3.87%安の23955.18ポイントだった。中国企業指数は4.22%安の8563.32ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で804億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大。取引時間中として2020年10月以来11カ月ぶりに心理的節目の24000ポイントを割り込んで引けた。中国当局が香港地場の不動産開発大手に住宅不足の解消に協力するよう指示したと伝わり、企業統制の強化を嫌気した売りが幅広いセクターに広がった。21−22日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、結果を見極めたい投資家は買いを手控えたもよう。前週末の米株式相場が下げた上、アジア時間のきょうのダウ平均先物が下落したことも地合いを悪化させた。中国本土市場は中秋節の連休のためきょうとあすは休場する。
ハンセン指数を構成する60銘柄は全て下落。香港系不動産株の恒基兆業地産(
00012)、新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)、恒隆地産(
00101)がそろって急落した。保険株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)、銀行株の招商銀行(
03968)、スポーツ用品の李寧(
02331)の下げもきつい。