8日の香港市場でハンセン指数は小幅に続伸して始まった。金融緩和が長期化するとの見方を受けて前日のNYの市場でナスダック総合指数が過去最高値を更新した流れから大型ネット株が買われ、相場の上昇をけん引している。

　ハンセン指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.08％高の26375.85ポイントで推移している。個別では、生活関連サイト運営大手の美団（03690）やIT大手のテンセント（00700）が3日続伸。マカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）、銀河娯楽（00027）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、BYD（01211）が買われている。半面、電動工具大手の創科実業（00669）やスポーツ用品の李寧（02331）が安い。

　8日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。景気浮揚策への期待から買いが入る一方、指数は前日に今年2月19日以来、約7カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが広がっているもよう。また8月の物価統計や金融統計などの発表をあす以降に控え、様子見ムードも強まっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.05％安の3674.62ポイントで推移している。セクター別では、造船、鉄鋼、証券などが売られる半面、電力、建材、観光・ホテルなどが買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3673.40     -3.19     -0.09

 上海B株指数                    275.43      0.06      0.02

 深セン成分指数               14706.88      3.98      0.03

 深センB株指数                 1235.64     -0.78     -0.06

 滬深300指数（CSI300指数）     4986.80     -6.03     -0.12