週明け6日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.01%高の26163.63ポイントだった。中国企業指数は0.85%高の9371.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で1463億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後に上昇に転じると、心理的節目の26000ポイントを回復して堅調に推移した。後場に入っても上昇を続け、結局8月16日以来、約3週ぶり高値で引けた。弱い米雇用統計を受けてダウ平均やS&P500が下落した流れを引き継いで売りが先行したが、金融緩和の長期化期待や米ハイテク株高を好感して買いが広がったもよう。中国当局の統制強化に対する懸念が相場の重しとなったが、本土相場が反発してプラス圏で推移したことなどが好感された。セクター別では、医療・ヘルスケアや情報技術、通信などが上げた半面、コングロマリットや不動産・建設などが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、8月の新車販売台数を発表したBYD(
01211)が7%超高。バイオ医薬品の開発受託会社である薬明生物技術(
02269)のほか、インターネットサービス大手のテンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)、金融株のAIAグループ(
01299)や香港証券取引所(
00388)も大きく買われた。半面、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)が4%超安。政府系持ち株会社の中国中信(
00267)やオンライン医療の阿里健康(
00241)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)もさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.74%高の6778.49ポイントと反発した。スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が6%超高。短編動画プラットフォームのビリビリ(
09626)や快手科技(
01024)もしっかり。一方、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)が4%超安だったほか、半導体製造装置大手のASMパシフィック(
00522)も大きく売られた。