3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.43%安の3581.73ポイントだった。深セン成分指数は0.68%安の14179.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5731億1700万元だった。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。中国の景気減速に対する懸念と当局による景気浮揚策への期待が交錯する中、前場前半はプラス圏に浮上し、心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かなかった。前日まで5営業日続伸した後とあって、週末を前に利益確定売りが次第に優勢となり、後場は下値を切り下げる展開。なお、きょう午前中に発表された2021年8月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は46.7と、1年4カ月ぶりに景況感の分かれ目である50を割り込んだ。
セクター別では、軍需、非鉄金属、化学肥料、石炭が安い。半面、国内で新型コロナの感染が収まるなかで航空・空港運営、観光・ホテルが買われたほか、農業関連も上昇した。
A株市場では、BYD(
002594)、重慶長安汽車(
000625)、寧波杉杉(
600884)、華域汽車系統(
600741)など自動車関連株の下げが目立った。鉄道車両の中国中車(
601766)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)も売りに押された。証券大手の広発証券(
000776)は4日ぶりに大幅に反落。同社は8月31日−9月2日の株価の急騰を受けて公告を発表し、開示すべき情報はないと説明した。半面、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)がストップ高。発電会社の国投電力控股(
600886)、豚肉大手の牧原食品(
002714)、小売りの王府井集団(
600859)、中国旅遊集団中免(
601888)も上昇した。
上海B株指数は0.21%安の269.08ポイント、深センB株指数は0.36%安の1212.84ポイントだった。