3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.54%安の25948.28ポイントだった。中国企業指数は0.46%安の9298.53ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で783億7000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、朝方に下げ幅を広げて心理的節目の26000ポイントを割り込んだ。前日までの4日間で累計2.7%上昇した後とあって、いったん利益を確定する売りが先行。中国の習近平国家主席が掲げた「共同富裕」に呼応して、大手ネット企業が貧困対策や就業促進などに巨額を投じる動きが相次ぎ、業績への影響が警戒されている。中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、インターネット・プラットフォームの美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)がそろって下落。習近平国家主席が北京証券取引所の設立を表明したことで、香港証券取引所(
00388)は大きく売られた。豚肉大手の万洲国際(
00288)の続落が目立つ。半面、NY原油先物相場の上昇を受けて石油株のシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が軒並み高。医薬品関連の中国生物製薬(
01177)、阿里健康(
00241)、石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)も買われた。