2日の香港市場は上値の重い展開か。中国では当局が企業統制の動きを強めており、引き続き相場の重しとなりそうだ。また、ハンセン指数は前日まで3日続伸し、心理的節目の26000ポイントを回復すると、8月16日以来、約3週間ぶり高値で引けており、利益確定の売りが広がる可能性もある。今週末には米雇用統計も控えており、様子見ムードも広がりそうだ。
一方、中国当局は8月30日、未成年者のゲーム利用を厳しく制限すると発表しているが、テンセント(
00700)はこのほど、子ども向けに課外教室やスポーツ教室の「未来教室」「快楽運動場」を提供する計画を発表。前日のNY市場でテンセントの米国預託証券(ADR)は香港終値を3%近く上回って引けており、きょうの香港市場での値動きが注目される。
1日のNY株式相場は高安まちまち。週末の8月雇用統計の前哨戦として注目された8月のADP民間部門雇用者数は37.4万人増と市場予想の61.3万人増を大きく下回る弱い結果となり、緩和的金融政策の長期化期待を高めた。ハイテク株主体のナスダック総合は0.33%高と反発し、再び史上最高値を更新したが、ダウ平均は0.14%安と小幅に3日続落した。