1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.65%高の3567.10ポイントだった。深セン成分指数は0.10%安の14314.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7111億5500万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後、前場はマイナス圏での推移も目立ったが、後場はプラス圏で堅調に推移した。8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が官民いずれも市場予想を下回り、前月から低下したことで、政策支援への期待から買いが広がった。ただ、中国当局による企業統制強化の動きが警戒され、上値は重かった。指数は結局、7月22日以来、約6週間ぶり高値できょうの取引を終えた。セクター別では、保険、証券、銀行など金融株が全面高。造船や酒造なども買われた。半面、化学肥料、軍事、非鉄金属などが売られた。
A株市場では、中国交通建設(
601800)や三一重工(
600031)、中国中鉄(
601390)などが大幅高。大手オンラインゲーム会社の巨人網絡集団(
002558)は6%超上昇。中国当局が未成年のゲーム利用制限を強化すると発表したが、未成年ユーザーの支払い金額が売上高に占める割合が1%にとどまるとのデータが好感された。半面、大株主による保有株売却計画が嫌気され、三安光電(
600703)が6%超下落。中国アルミ(
601600)やアンガン・スチール(
000898)、BYD(
002594)の下落も目立った。
上海B株指数は0.40%高の267.95ポイント、深センB株指数は0.49%高の1205.40ポイント。