1日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日まで続伸していたこともあり、持ち高調整の売りが広がっているもよう。また、まもなく発表される8月の財新中国製造業PMIを前に様子見ムードも広がっている。前日に中国国家統計局が発表した8月の中国製造業PMIは50.1となり、市場コンセンサス予想を下回った。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.47％安の25757.99ポイントで推移している。個別では、医薬品株の阿里健康（00241）や薬明生物技術（02269）、石薬集団（01093）が安い。ハイテク株のアリババ集団（09988）や美団（03690）、瑞声科技（02018）もさえない。一方、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ（01928）や銀河娯楽（00027）が高い。大手光学部品メーカーの舜宇光学科技（02382）や鉄道運営会社の香港鉄路（00066）なども買われている。

　1日の中国本土株式市場で上海総合指数は前日終値付近で寄り付いた後、ほどなくマイナス圏に沈む展開。中国当局による企業統制の動きが引き続き警戒されているほか、中国メディアの財新と英IHSマークイットの8月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表を前に様子見ムードも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.24％安の3535.40ポイントで推移している。セクター別では、軍事、酒造、医療などが売られる半面、鉄鋼、石炭、化学肥料などが買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3543.87     -0.07     -0.00

 上海B株指数                    266.99      0.12      0.04

 深セン成分指数               14336.07      7.69      0.05

 深センB株指数                 1197.16     -2.33     -0.19

 滬深300指数（CSI300指数）     4804.69     -0.92     -0.02