31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.45%高の3543.94ポイントだった。深セン成分指数は0.66%安の14328.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4820億8200万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はじりじり下げ幅を拡大した。中国当局が未成年者によるネットゲーム利用の制限を強化すると発表したことなどを受け、企業統制の強まりへの懸念が高まったほか、8月の中国製造業PMIと非製造業PMIがそろって20年2月以来の低水準を付けたことを嫌気。ただ、心理的節目の3500ポイント付近で下げ渋ると、後場には上向きに転じ、プラス圏へ浮上。景況感の悪化で預金準備率の引き下げなどの景気下支え策への期待が高まり、買いを誘ったもよう。
セクター別では、環境関連、石炭、鉄鋼、化学肥料、証券が高い。半面、電子部品、家電、酒造、ソフトウエアサービスが下げた。
A株市場では、航空・空港運営の上海国際機場(
600009)が7%超の大幅高。送電技術の国電南瑞科技(
600406)、鉄鋼の本鋼板材(
000761)、アンガン・スチール(
000898)、宝山鋼鉄(
600019)、セメントの安徽コンチセメント(
600585)も上昇が目立った。半面、浙江水晶光電科技(
002273)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)などテクノロジー株の一角が売られた。2021年6月中間決算を発表した調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)がストップ安。
上海B株指数は0.17%高の266.87ポイント、深センB株指数は1.45%安の1199.49ポイント。