週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.52%高の25539.54ポイントだった。中国企業指数は0.42%高の8995.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で1365億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤は前週末終値を挟んだ一進一退の展開だったが、中盤以降はおおむねプラス圏でもみ合った。天津市政府が政府系企業に対して政府系クラウドの利用を指示したと外電が報じたことから、中国当局によるネット企業への統制強化に対する警戒感が重しとなった。半面、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演を受けて当面は緩和的な金融環境が続くとの見方が広がり、買いを支えた。企業の中間決算の発表が終盤に入り、業績や見通しを手掛かりとした取引が活発だった。
個別では、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が9%超、中国政府系持ち株会社の中国中信(
00267)が約7%の大幅高。医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)、石油メジャーのシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大きく買われた。半面、中国不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)が売られたほか、中国の大型金融株の中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が下落し、指数を押し下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.09%高の6391.17ポイントと3営業日ぶりに反発。短編動画の快手科技(
01024)は約9%上昇した半面、データセンター中国最大手の万国数拠(
09698)や前週末に高かった衆安在線財産保険(
06060)が下落した。