週明け30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.17%高の3528.15ポイントだった。深セン成分指数は0.09%安の14423.37ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5782億2100万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立ったが、後場に入って一気に上げ幅を縮小し、マイナス圏に沈む場面もあった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議で年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を示唆した一方、テーパリング終了後も直ぐには利上げを行わないとしたことを受け、投資家心理が改善した。ただ、中国当局による企業統制強化が警戒され、上値は重かった。一方、6月中間決算を材料に個別物色の動きが強まった。セクター別では、石炭、化学肥料、軍事関連が買われた半面、保険、証券、銀行など金融株が売られたほか、航空・空港運営、建材も売られた。
A株市場では、宝山鋼鉄(
600019)や中国アルミ(
601600)、中国神華能源(
601088)の上昇が目立ったほか、ペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も買われた。半面、広発証券(
000776)や東方証券(
600958)が大幅安、万科企業(
000002)や中聯重科(
000157)も売られた。
上海B株指数は1.07%高の266.42ポイント、深センB株指数は0.39%高の1217.14ポイント。