27日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日続落。終値は前日比0.03%安の25407.89ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の8957.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1289億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。前日までの続落で値ごろ感が強まった銘柄に買いが入って序盤に上げに転じたものの、終盤に再びマイナス圏に沈んで終えた。前日の米株安が嫌気された上、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、持ち高を調整する目的の売りが出た。市場では、カンザスシティー連銀のジョージ総裁らの発言を受け、早期のテーパリング(量的金融緩和の縮小)開始が警戒されている。セクター別では、医療・ヘルスケアと情報技術、コングロマリットが下げ、工業、エネルギー、一般消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷だった。医薬関連の石薬集団(
01093)と阿里健康(
00241)は続落。前日高かったカジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も安い。半面、保険株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)が反発した。不動産大手の華潤置地(
01109)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も大幅高となった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.23%安の6322.28ポイントと続落。不動産事業向けソフトウエア開発の明源雲集団(
00909)、ネット小説サイト運営の閲文集団(
00772)の下げがきつい。一方、前日大引け後に2021年6月中間決算を発表した衆安在線財産保険(
06060)が4.4%上げた。