27日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、週末とあって持ち高を調整する目的の売りが出そうだ。カンザスシティー連銀のジョージ総裁らの発言を受け、早期のテーパリング(量的金融緩和の縮小)開始が警戒されている。また、新型コロナウイルスの感染が世界的に再拡大するなか、中国経済の減速感が強まっており、運用リスクが取りにくいと予想する。
決算発表がピークを迎え、引き続き業績を手掛かりにした個別銘柄の物色が中心の相場となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の中国中信(
00267)、シノペック(
00386)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が2021年6月中間決算を発表する。
26日のNY株式相場は、ダウ平均が5営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合も6営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下落が目立ち、ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、銀行株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)が香港終値を下回った。半面、保険株の中国平安保険(
02318)が上回って引けた。