26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比1.09%安の3501.66ポイントだった。深セン成分指数は1.92%安の14415.46ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3743億700万元だった。
上海総合指数は終始軟調に推移した。前日まで3日続伸し、7月23日以来、約1カ月ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが優勢。中国政府による企業統制の強化への根強い懸念も重し。6月中間決算の発表も終盤に入り、業績を手掛かりとした物色が相場をある程度支えたが、終盤に入ると下げ幅を拡大。結局、かろうじて心理的節目の3500ポイントを守って引けた。
セクター別では、酒造が安い。消費の拡大が期待される中秋節・国慶節を前に、貴州茅台酒(
600519)の主力製品の販売価格が引き下げられていることが嫌気されたもよう。医療・製薬、ソフトウエアサービス、農業、保険も売られた。半面、鉄鋼、石炭、非鉄金属や、観光・ホテルが堅調だった。
A株市場では、酒造の貴州茅台酒、宜賓五糧液(
000858)の下げが目立ったほか、製薬株の上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、送電設備の国電南瑞科技(
600406)が大きく売られた。東方証券(
600958)、広発証券(
000776/
01776)、招商銀行(
600036)など金融株の一角が下げた。半面、6月中間決算で純利益が86倍となった中国アルミ(
601600)が大幅に続伸。中間決算が大幅増益となった本鋼板材(
000761)がストップ高をつけ、同業の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)も買いを集めた。
上海B株指数は0.74%安の263.07ポイント、深センB株指数は0.55%安の1210.64ポイント。