■小米集団（01810）：2021年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が1613億4100万元、純利益は132億3700万元。

■青島ビール（00168）：2021年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が182億6800万元、純利益は22億500万元。

■京東健康（06618）：2021年6月中間決算は純損益が4億5500万元の赤字に縮小したが（前年同期は53億5900万元の赤字）、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の2億8800万元の黒字には及ばなかった。売上高は前年同期比55.4％増の136億3800万元。

　25日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで買いが先行するか。目新しい材料を欠く中、米食品医薬品局（FDA）による新型コロナワクチン正式承認や中国の新型コロナが収束に近づいていることを背景として、景気回復期待の買いが広がると予想する。もっとも、ハンセン指数は前日に続伸し、約1週ぶり高値で引けたことから、一服感が出て利益確定売りが広がる可能性もある。中国当局の統制強化への懸念も引き続き投資家心理を冷やしている。

　決算発表のピークを迎え、業績を手掛かりとする個別銘柄の物色が引き続き活発だろう。きょうは青島ビール（00168）や小米集団（01810）、快手科技（01024）、中国中煤能源（01898）、瑞声科技（02018）などが2021年6月中間決算を発表する。

　24日のNY株式相場は、主要3指数がそろって上昇し、S＆P500とハイテク株主体のナスダック総合は4営業日続伸して連日で過去最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は上昇が優勢。中国インターネットサービス大手のテンセント（00700）やアリババ集団（09988）、国際金融株のHSBC（00005）が香港終値を上回ったが、保険株のAIAグループ（01299）は下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を180ポイント超上回って寄り付くことになる。