24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.46%高の25727.92ポイントだった。中国企業指数は3.21%高の9098.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1717億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。上げ幅は序盤に広がった後に伸び悩んだが、終盤に2%を突破。終値は18日以来ほぼ1週間ぶりの高水準となった。米食品医薬品局(FDA)が23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認したことで、同日の米株式相場が上昇した勢いが香港市場にも波及した。世界的な経済活動の停滞への警戒感が和らいだ。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では、情報技術と医療・ヘルスケアが急伸した半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)が軒並み大きく買われ、相場の上昇を主導。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)はともに大幅続伸した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も急上昇。マカオ政府が新型コロナウイルスの新規感染者数の減少を受け、25日から広東省からの入境制限を緩和すると伝わった。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が大幅に続落。香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)と電能実業(
00006)、英金融大手のHSBC(
00005)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は7.06%高の6446.18ポイントと大幅続伸。快手科技(
01024)とJDドットコム(
09618)、京東健康(
06618)が14%超上げた。構成30銘柄のうち、下落はレノボグループ(
00992)だけだった。