24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.07%高の3514.47ポイントだった。深セン成分指数は0.88%高の14663.55ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4083億500万元だった。
上海総合指数は前日に引き続き終日プラス圏で堅調に推移した。指数は小高く寄り付いた後、順調に上げ幅を拡大。前場に心理的節目の3500ポイントを約1週間ぶりに回復すると、後場で上げ幅をさらに広げた。前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだほか、国内での新型コロナ感染が収束に近づいていることを受け、経済回復への期待から買いが広がった。中国衛生当局が発表した23日の市中感染者は1人だけだった。相互取引制度を通じて香港から中国本土に投資する「北向き資金」による海外資金の流入も好感されたもよう。セクター別では、酒造がほぼ全面高。公益事業や非鉄金属、化学肥料、鉄鋼なども買われた。半面、造船とテレコムが安い。航空宇宙や文化教育レジャーなどもさえない。
A株市場では、大手バスメーカーの宇通客車(
600066)と医薬品の華潤三九医薬(
000999)、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)がストップ高。証券の東方証券(
600958)や発電会社の国投電力控股(
600886)のほか、宅配大手の順豊控股(
002352)や酒造の瀘州老窖(
000568)も高い。半面、大手自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)がストップ安。自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)や建設機械の三一重工(
600031)、教育サービス会社の中公教育科技(
002607)もさえない。
上海B株指数は0.06%安の264.40ポイント、深センB株指数は0.18%高の1205.70ポイント。