24日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.56%高の25501.75ポイントだった。中国企業指数は2.00%高の8992.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で843億HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、下値を次第に切り上げる展開となった。米食品医薬品局(FDA)が23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認したことで、同日の米株式相場が上昇した勢いが香港市場にも波及。世界的な経済活動の停滞への警戒感が和らいだ。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。
個別では、ハイテク株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、小米集団(
01810)が軒並み大きく買われ、相場の上昇を主導。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)はともに大幅続伸した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も急上昇。マカオ政府が新型コロナウイルスの新規感染者数の減少を受け、25日から広東省からの入境制限を緩和すると伝わった。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が大幅に続落。香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)も売られた。