24日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだほか、国内での新型コロナの市中感染者が22日に7月以来始めてゼロになったことなどを受けて経済回復への期待が広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.56％高の3496.75ポイントで推移している。セクター別では、公益事業や石炭、石油などが高い。半面、軍需が全面安。通信や電子部品なども下げている。

　24日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。米食品医薬品局（FDA）が23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認したことで、同日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。世界的な経済活動の停滞への警戒感が和らいだ。米長期金利の低下と、米原油先物相場の反発も投資家心理を支えている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比1.24％高の25420.82ポイントで推移。個別では、医薬品関連の薬明生物技術（02269）と石薬集団（01093）、阿里健康（00241）がそろって大幅に続伸した。ハイテク株のテンセント（00700）、アリババ集団（09988）、美団（03690）も高い。半面、国際金融銘柄のAIAグループ（01299）とHSBC（00005）、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）、電能実業（00006）が売られた。