週明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.05%高の25109.59ポイントだった。中国企業指数は0.84%高の8815.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1697億7000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントを回復し、序盤に上げ幅を拡大。前週末の終値は昨年11月2日以来ほぼ10カ月ぶりの安値だっただけに、自律的な反発を見込む買いが幅広いセクターで先行した。20日の米株式相場ときょうの中国本土相場が上昇したことで、投資家が運用リスクをとりやすくなった。ただ、中国政府による企業統制への警戒がくすぶり、中盤以降はじりじりと上昇率を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、阿里健康(
00241)がそろって急反発。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)は大きく買い戻された。ハイテク株の小米集団(
01810)、舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)も高い。半面、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が大幅に下げた。同社の発展を支援してきた浙江省杭州市の中国共産党トップが「重大な規律違反」で調査を受けていると伝わり、嫌気した売りが膨らんだ。ハンセン指数構成銘柄の除外が決まった交通銀行(
03328)の下げもきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.14%高の6021.27ポイントと3営業日ぶりに反発した。京東健康(
06618)と金蝶国際ソフト(
00268)が大幅高の半面、2021年6月中間決算をきょう発表する同程芸龍(
00780) が下げた。