20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.84%安の24849.72ポイントだった。中国企業指数は1.95%安の8742.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で2043億2000万HKドルと2000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は序盤に心理的節目の25000ポイントを割り込み、下げ幅を拡大。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大による経済活動の停滞や、中国政府の企業統制を警戒する売りが幅広いセクターで膨らんだ。相場の先行きについて「中期的には24000ポイントを試す公算が大きい」(香港経済日報)との観測が浮上。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。中盤以降は下値のめどとして意識された7月27日に付けた直近安値(24748.84ポイント)付近で推移し、終値は昨年11月2日以来ほぼ10カ月ぶりの低水準だった。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のアリババ集団(
09988)と阿里健康(
00241)、美団(
03690)が大幅に続落し、相場の重荷だった。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)の下げもきつい。一方、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が逆行高。豚肉大手の万洲国際(
00288)、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)、Link REIT(
00823)も買われた。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は2.46%安の5895.06ポイントと続落。オンライン医療サービス関連の平安健康医療科技(
01833)と京東健康(
06618)がともに14%超下げた。一方、前日安かった同程芸龍(
00780) と快手科技(
01024)が大きく買われた。